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【レースレポート】CJ-1 白馬マウンテンバイク大会

日時                     2017年10月1日(日)10:52~(佐藤)、13:45~(小野寺、竹内)
大会名称              Coupe du Japon 白馬マウンテンバイク大会(CJ-1)
場所                     長野県白馬村白馬スノーハープクロスカントリー競技場
天候                     曇りのち晴れ
出場カテゴリー    女子エリート(佐藤)、男子エリート(小野寺/竹内)
結果                     2位/7人(佐藤)、5位/67人(小野寺)、26位/67人(竹内)

前節、妙高杉ノ原STAGEからの連戦となる白馬マウンテンバイク大会。各選手共に疲労をしっかり取って臨めているか否かが大きなポイントとなります。当チームの選手も、疲労をしっかりと抜くことを最優先として、大きな負荷のかかるトレーニングは避け、コンディショニングに重きを置いたトレーニングで1週間を過ごしました。ここ白馬の朝晩はしっかりと冷え込み、日中は強い日差しが照り付けます。日中は暑さを感じることもありますが、少しじっとしていると急に体が冷える湿度の低い気候。体調管理に十分な注意を払いました。

白馬スノーハープは、長野冬季五輪の際にクロスカントリースキーのコースとしてオープン。五輪後のグリーンシーズンの活用として、起伏に富んだ地形を利用して、マウンテンバイククロスカントリーのレースが開催されています。これまでは、あくまでもクロスカントリースキーのコースという事もあり、マウンテンバイク用にコースを設定する際、大きな制約があったため、ここ数年は大きく変わり映えの無いコースレイアウトでしたが、2017年で大きく変化。地元白馬の平林選手(SPECIALIZED RACING JAPAN)の影響もあり、相当にタフなコースへの変貌を遂げました。

コース改変のポイントは2つ。まず昨年までの名物として選手に立ちはだかった『太鼓橋』の上りが無くなったこと。次にラダーなどのノースショア的なセクションが無くなり、純粋にXCOにとって必要なテクニックが無いと走れない上りと下りが追加されたことです。

[これまでの太鼓橋。斜度のあるキツイ上りが選手を苦しめていました]

まず白馬と言えば太鼓橋と言われるほど、この上りは代名詞になっていました。今回はこの太鼓橋を下るレイアウトとなり、代わりに短距離と中距離の上りが複数存在します。どちらがキツイかの比較はできませんが、下から一気に上る太鼓橋と、ジワジワと効いてくるダブルトラックの上りは、ここ最近のXCOレースのトレンドともいえるレイアウトです。コース幅もあり、安全に抜きやすいため、世界的な標準から遅れを取っているコース設定に対して、とても良い改良だと思います。また、下りセクションのほとんどはシングルトラックを使用。細かいコーナーが点在し、更に縦の動きもメリハリがあり、基礎ができていれば問題はありませんので危険性は低く、テクニックで大きな差ができる理想的なレイアウトでした。

雨の心配が全くないことから、今レースもタイヤは、最も転がりが軽いMICHELIN Wild Racerを使用。小野寺はチェーンリングを34Tから36Tに変更。さらに小野寺のみリアディレーラーとシフターを機械式に変更しました。

自分が得意な下りでは差を埋めたり、差を開かせたりとアドバンテージがあることを認識しながら、テクニカルな上りの部分でも持ち前のテクニックと信頼できるタイヤでこなしていけました。上りで足を付くのと付かないのでは疲労具合が変わってくるので、そういう部分ではマウンテンバイクらしいコースでした。(小野寺 健)

決勝当日、朝起きると夜露で辺りは濡れていました。実際にコースの路面状況は、インスペクション時からずっと濡れた状態で、乾くこともないことから、決定したスペックに変更はありません。女子エリートに出場する佐藤のスタートは10時52分。スタート前のウォームアップを淡々とこなします。

[女子ジュニア、女子マスターを含む総勢10名の選手が一斉にスタート]

今レースは、前レース同様に参加者は7名とやや少なめ。やはり抗うは小林選手のみとして、タフなコースでどれだけ小林選手と同等のレベルでレースができるかが鍵となります。白馬のコースはスタートが広いため、落車の心配もなく一列目からのスタートですので、不安はありません。10時52分にマスタークラスに続いて予定通り女子エリートがスタート。いつも通り先頭でコースインしていきます。

[見えない小林選手を必死で追う佐藤]

フィジカルに劣る佐藤は、スタート後の最初の上りから小林選手(MTBクラブ安曇野)にじわじわと差を付けられていきます。しかしながら延々と続く上り坂ではないため、下りセクションで少しだけその差を戻し、また上りでじわじわと離されるという展開は想定通りです。

[コントロールライン手前のホームストレートに差し掛かる佐藤。2分前を走る小林選手の姿が唯一見える区間]

今レースでは、実力が拮抗する橋口選手(Team轍屋)の調子が上がらず、一緒に小林選手を追える選手がいないことから、終始単独での追走になってしまいます。また見通しの良い妙高杉ノ原のコースに比べ、シングルトラックが多く含まれるコースでは、前を行く小林選手の姿が全く見えず、追うモチベーションを維持するのが困難であったこともあり、常にその差を佐藤に伝えていきましたが、レースは終始小林選手のペースで進み、約2分差を埋めることができず2位フィニッシュとなりました。


スタート後の長い上りで小林選手に抜かれ2番手に。シングルトラックの下りは朝方の雨でヌタヌタになっておりさらに難しくなっていた。2周目で小林選手との差は2分になっていた。なかなか差は縮まらなく、開く一方だった。上りはひたすら耐えて辛くないと思いながら上った。下りは、試走の時より難しくなっていたがミスなく走れた。(佐藤 寿美)

4月の開幕戦となるレースでは、小林選手から5分以上の差を付けられていたことを考えると、コンスタントに2分程度の遅れに留められている佐藤の成長を感じます。しかしながら、まだまだ不足しているものが多く、日々のトレーニングでそれを埋めていきたいと思います。

続いて男子エリート。妙高杉ノ原、また前日のコースインスペクションでも好調を維持する小野寺の様子は大変落ち着いており、表彰台の期待が十分に持てました。一方竹内は、やはり不安を抱えながらも自分の走りを取り戻したいという思いを前面に出し、集中したウォームアップを行いました。レース前には、どのような走りになっても最後まで集中を切らさない事、また後ろを振り向かない事を竹内に伝えると、引き締まった顔でスタートに付くことができました。

[緊張した面持ちで招集ボックス内で集中する竹内]

13時45分の定刻通りスタート。6周回で争われる男子エリートは、地元白馬の平林選手(SPECIALIZED RACING JAPAN)が地元の利を活かして大声援を受けながら一気に飛び出します。続いて、平野選手、沢田選手のBridgestone Anchor勢とMIYATA-MERIDA BIKING TEAMの3選手、前田選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)の間に割って入るように竹内が思い切りの良いスタートを切りました。小野寺は、なぜかスタートに出遅れ、14~16番手程でコースインしていきますが、最初の上りからコース幅が広いために十分に追い抜きは可能です。


初めが平坦なのでギアは重めにセットして、ペダルキャッチに失敗しましたが問題なく進んでいきました。しかし、何故か呼吸だけ苦しくスタート後の位置取りに埋もれてしまい、10番台後半。2周目には13番まで上げ、3周目には8番、と徐々にポジションを上げていきます。(小野寺 健)

ファーストループから太鼓橋を下り、メインエリアに戻ってくる頃には、トップから20位くらいまでの選手が2分以内という状況。トップは変わらず平林選手が快走を続け、それに平野選手、沢田選手、恩田選手、前田選手が続き、その後の10位台中盤のパックで竹内、小野寺とセカンドループに入っていきます。セカンドループの多くはシングルトラックで一列棒状になるため、大きな順位変動は無いと予想しますが、トップの選手が更に抜け出しやすくなります。竹内、小野寺もそれを知っているので、ここで1つでもポジションを上げるため前を追っていきます。

スタートは大きな混乱なく進み、1周目をまずまずの位置で通過。ここから徐々に順位を落としていく。妙高の時も感じていたが、スムーズにバイクを進ませられていない。なんでだろ、と余計なことを考えつつ走る。(竹内 遼)

ファーストラップを竹内が11位、小野寺が13位でほぼ同時にコントロールラインを通過。そのまま2人で前を追えるかと思いましたが、セカンドラップの上りで竹内が大きく失速。小野寺はそのままポジションを上げ8位、フォースラップでは4位までポジションを上げ、3位を走る沢田選手まで約20秒差まで追い詰めていきます。

[コース中盤のポイントである根の張る上りセクションを通過する小野寺]

小野寺の好走にフィードも慌ただしくなり、エネルギー切れが無いよう、CCDドリンク、またワンセコンドシリーズで確実に補給を繰り返します。(いずれもグリコパワープロダクション)普段はレモン味を使用しますが、味に変化を付けるために小野寺の好みであるライチ味を交互に使用します。

前を走る沢田選手の脚色を見る限り、小野寺が残り2周回で沢田選手を捉えることは容易だと思いました。しかしながら沢田選手も意地の走りで小野寺を突き放します。残念ながらその後、小野寺は一時失速し、その間に前田選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)、続いて恩田選手(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM)に抜かれてポジションを6位まで下げてしまいます。


4周目には4番手まで上がっていきましたが、5周目の上りで足を攣りかけ、このままだと完全に攣ってしまうとわかったのでスピードダウンし回復を待ちました。その間に一つ順位を落としてしまいました。(小野寺 健)

竹内は、セカンドラップでの失速以降、ペースを維持するために速度の合う選手を探すよう指示しますが、ことごとく後続パックへの合流ができず、終始一人で走ることに。さらにペースを上げにくくなりながらも、レース前の指示通り後ろを振り向かずに前を見て必死に食らいついていきますが、26位(‐1Lap)でレースを降りることになりました。

[コース中盤のエリートラインを通過する竹内]

その後、小野寺は結果的に脚を貯めることができ、ファイナルラップで恩田選手を突き放し5位に浮上。残念ながら4位の前田選手までは約20秒差でしたが、捉えることはできず5位でフィニッシュとなりました。


最終周に入り真後ろに6番の選手がピッタリといます、初めの長い坂の前で前に出ていかれましたが、後ろにピッタリついてちぎれないよう必死に着いていくと、下りに入る前で失速したので、チャンスとばかり前に出て先行して下っていきました。下りきるころには差が広がり、残りの距離を必死で踏み倒し、今季一番いいリザルトでゴールすることができました。怪我をする前の一昨年、優勝していたころのフィーリングに近い走りが出来たことが今回の収穫でした。次のレースが楽しみです!(小野寺 健)

正直、竹内の不調については、本人との話し合いを繰り返し、一つ一つ改善に向かった努力をしているところですので、トライ&エラーをしている最中です。そのため、私自身は一つ一つのリザルトはあまり大きな問題ではないと考えています。19歳の竹内が克服しなければならない最初の壁だと認識しており、本人は逃げることなく改善に取り組んでいる事に対して監督として最大限のリスペクトをしています。スポンサー、サプライヤーの皆様にはご心配をおかけしていますが、どうか未来ある竹内を今しばらく見守っていただければ幸いです。

佐藤に関しては、リザルトこそ残していますが、本来到達しなければいけない目標はまだまだ先にあり、まずは国内での一勝をステップとして更に取り組んでまいります。

チームキャプテンの小野寺は、ヘルニアを克服し、国内最多勝利を収めた2015年のフィーリングに戻りつつあります。2013年より小野寺を見てきている監督としては、展開次第で残り2戦のにおいて表彰台、あるいは優勝もあり得ると感じることができたレースだったと思います。

次節は、2週間後の10月15日に長野県富士見パノラマで開催される富士見パノラマXCO(CJ1)となります。今シーズンの公式戦残り2戦となりますが、しっかりと疲労を抜いて臨みたいと思います。

今レースも当チームへの多大なるご支援に感謝し、次のレースにつなげてまいります。ご声援ありがとうございました。

【公式リザルト】
エリート女子
1. 小林 可奈子 MTBクラブ安曇野 1:04:52.38
2. 佐藤 寿美 drawer THE RACING 1:06:59.94
3. 橋口 陽子 Team 轍屋 1:07:46.29
4. 真川 好美 Team Nipopo 1:15:39.68
5. 早瀬 久美 JPNろう自転車競技協会 1:15:39.68

エリート男子
1. 平林 安里 SPECIALIZED RACING 1:26:00.17
2. 平野 星矢 Bridgestone Anchor 1:28:05.24
3. 沢田 時 Bridgestone Anchor 1:28:50.35
4. 前田 公平弱虫ペダル サイクリングチーム 1:30:28.37
5. 小野寺 健 drawer THE RACING 1:30:45.89
26. 竹内 遼 drawer THE RACING            ‐1 Lap

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